2026年1月24日
脂漏性皮膚炎の原因
脂漏性皮膚炎は、皮膚の常在菌として存在する真菌の一種であるマラセチアが発症に関係しているといわれています。
マラセチアは、皮脂の成分を脂肪酸へと分解する働きをもちます。
脂肪酸は皮膚に対して刺激となるため、マラセチアの増殖により皮脂の分解が進行することで、赤みやかさつきなどの皮膚炎の症状がでてきます。乾燥などでバリア機能の低下があると起こりやすい場合もあります。
皮脂の代謝に関与するビタミンB2・B6の不足、洗髪・入浴不足、ホルモンバランスの乱れや過度なストレスなども関与しているともいわれています。
寒暖差やお酒、運動などをきっかけに一時的に赤みが増強することもあります。
真菌自体は皮膚の常在菌としているため、他人にも自分の他部位へもうつる心配はありません。
脂漏性皮膚炎の症状
脂漏性皮膚炎は、脂漏部位と呼ばれる皮脂の分泌が盛んな箇所でよくみられます。脂漏部位とは頭皮、前額部~眉間~口まわりや耳裏、背部などです。皮膚は赤くなり、カサカサとしたフケのようなものがでてきます。
フケは、乾燥した白いカサカサの場合や、黄色く脂っぽくカサカサが付着している場合があります。
痛みは基本的にはありません。かゆみはたまに伴うこともあります。
症状が進むと、フケやはがれた皮膚、汁がかさぶたのように患部を覆うこともあります。
しかし、一度発症すると改善と悪化を繰り返し、慢性化することが多いです。
症状がひどくなると自然治癒が難しいケースもようあるため適切な治療を受けることが望まれます。
脂漏性皮膚炎の治療
脂漏性皮膚炎の治療は、症状が強いときには皮膚炎を抑えるためにステロイドを、症状が落ち着いているときや再発予防にはマラセチアに対して抗真菌薬を外用します。
症状が改善してすぐに外用をやめると、しばらくして症状が再発することがあるため、再発予防も大切です。
ビタミンBを摂取することで症状の軽減や再発予防に繋がることもあります。
処方箋としてお渡しすることもできます。
また脂漏性皮膚炎は日常生活の見直しで軽減することもあります。
皮膚を清潔に保つ
脂漏部位を清潔に保つことで予防や症状が軽減します。
洗顔・洗髪を毎日行いましょう。その際には頭皮に爪を立てたり、皮膚を強くこすらずに、泡などで優しく洗うことが大事です。
整髪料やシャンプー、リンスなどは油分の少ないものを選ぶのがお勧めです。
最近は市販品で抗真菌薬を含んだシャンプーや石鹸が医薬部外品として薬局で販売されています。
紫外線対策
強い紫外線が直接あたるのは症状増悪のきっかけとなることがあります。日焼け止めで直射日光を避けましょう。
保湿
洗顔後は保湿剤や化粧水、乳液などで保湿しましょう。乾燥はバリア機能の低下から皮膚炎を悪化させる可能性があります。
生活習慣の見直し
睡眠不足や過度なストレスは症状悪化の原因になります。
充分な睡眠をとり、規則正しい生活を心がける
ビタミンB2やB6は皮脂を減少させる効果が期待されます。
ビタミンB群はレバーや卵、ほうれん草、トマト、キャベツなどに多く含まれています。
皮膚に刺激をもたらす脂肪、糖分、コーヒー、アルコール、香辛料などは取りすぎないように注意が必要です。