
一般皮膚科
一般皮膚科
皮膚は体の最も外側にある臓器であり、日常的に起こるさまざまな皮膚疾患を診療しています。皮膚の病気は見た目だけでは判断が難しいこともあり、問診も非常に大事になります。必要によりダーモスコピー検査や顕微鏡検査、血液検査なども行います。「これって受診したほうがいいのかな?」と迷うような症状でも、どうぞお気軽にご相談ください。丁寧な診察とわかりやすい説明で、赤ちゃんからご年配の方まで安心して通えるよう心がけています。
アトピー性皮膚炎とは、増悪と寛解を繰り返す、かゆみを伴う両側性の皮膚炎です。病態には「皮膚バリア異常」「アレルギー性炎症」「かゆみ」の3要素が関与します。首や肘、膝裏に強く出ることが多いですが、全身に及ぶこともあります。皮膚には湿疹や乾燥が見られます。治療の基本は外用薬で炎症を抑え、抗ヒスタミン薬内服でかゆみを軽減します。また光線治療も有効です。光線治療により皮下の炎症細胞を抑えることで、かゆみや皮膚症状の改善に繋がります。副作用が少なく、保険適応で行える治療です。当院では保険適応内の光線治療機器を導入しています。またデュピクセント®注射などの生物学的製剤という選択肢もあります。生活習慣の見直しやスキンケア、アレルゲンの除去も重要です。アレルギーが疑われる場合には、採血での検査も行っています。皮膚の状態が改善した後も、良好な状態を維持することが大切です。
免疫異常により皮膚が赤く盛り上がり、銀白色のカサカサとしたかさぶたのような鱗屑を伴う炎症性疾患です。全身どこにでも症状が出る可能性があります。治療はステロイドなどの外用薬が基本です。光線治療も有効で、皮下の炎症細胞を抑えることで皮膚症状やかゆみを改善します。副作用が少なく、保険適応で行える治療です。当院では光線治療機器を導入しています。また乾癬はメタボリックシンドロームや動脈硬化との関連も知られており、生活習慣病の治療が皮膚症状の改善につながることもあります。度々関節痛を生じることもあります。関節症状は進行すると不可逆性になります。重度の皮膚症状や関節症状が強い場合には生物学的製剤を用いることもあるので、必要時適切な医療機関に紹介させていただきます。
汗の中の炎症性化学物質が過剰分泌されることで起こります。手掌や足底に好発し、左右対称で紅斑、水疱、膿疱、カサカサ、かさぶたなどが混在します。ワンポイントでは診断が困難な場合も多いです。喫煙者には禁煙が非常に重要です。治療はステロイドなどの外用薬が基本で、光線治療も有効です。当院では保険適応内の光線治療機器を導入しています。
頭部や顔面、前胸部、腋窩など皮脂分泌の多い部位に生じます。年齢による皮脂分泌亢進や、マラセチアという常在菌が関与し炎症を引き起こします。症状はフケや赤み、かゆみなどで、治療はステロイド外用薬や抗真菌薬外用です。
刺激物やアレルゲンとの接触による湿疹で、刺激性とアレルギー性に分類されます。治療はステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬内服などです。
突然赤く膨らんだような発疹(膨疹)が現れ強いかゆみを伴います。一つ一つの発疹は数時間〜24時間以内に消えますが、再発を繰り返します。かゆみのために掻くと、ミミズ腫れのような痕が一時的に出ることもあります。多くは疲労時などに出現し、原因の特定が難しい「特発性」ですが、アレルギーが関与する場合もあり、必要に応じて採血での原因検索を行います。治療は内服薬が主体です。
毛包脂腺系の炎症性疾患で、ホルモンや角化異常、アクネ菌などが関与します。毛穴の詰まり(面皰)から始まり、炎症や膿を伴います。慢性的に持続すると瘢痕(にきび跡)を残すこともあります。外用薬・内服薬による治療を行います。
自己免疫による毛包周囲への炎症が原因で、脱毛が突然起こります。通常型から全頭・汎発型まであります。ダーモスコピーで経過を観察しながら、ステロイド外用やその他の内服治療を行います。光線治療も有効で、当院では保険適応内の光線治療機器を導入しています。
皮膚腫瘍には良性・悪性・前癌病変があり、外観だけでは診断が困難な場合もあります。ダーモスコピーや皮膚生検を行い、必要に応じて切除します。当院ではCO2レーザーやメスによる切除を行っています。良性が考えられる見た目であっても保険診療として病理検査にも提出ししっかりと診断していきます。
皮膚糸状菌による感染症で、足裏や足指間、爪に発生します。乾燥、ふやけ、水疱、かゆみなどが見られます。原因として、不特定多数の人たちとの足拭きマットやスリッパの共有(プールやジム、大衆浴場など)や家族内感染などが考えられます。顕微鏡検査で診断し、外用薬または内服薬で治療します。
ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染で、手足や顔などに発生します。放置すると数が増えるため、早期治療が重要です。治療は液体窒素による凍結療法が中心です。ウイルス性疣贅は悪性化することはほとんどありませんが、小さなものでも治癒までの数カ月から半年かかることが多いので、小さいうちにしっかり治しておくことが大切です。
水痘・帯状疱疹ウイルスによるもので、帯状の痛みと発疹が片側に現れます。ヒリヒリ・チクチクとした刺すような痛みとして感じます。服が擦れるだけでも痛みが強いこともあります。皮膚症状と痛みは同時に出ることが多いですが、たまに痛みが先行することもあります。その場合7-10日以内に皮膚症状が遅れて出てきます。また出現部位によっては神経麻痺を起こすこともあります。特に顔に皮膚症状が出ると眼や耳に合併症(Ramsay-Hunt症候群など)を生じることもあるので、必要時眼科や耳鼻科を紹介させていただきます。
早期の内服治療が重要で、痛みが長引く場合は帯状疱疹後神経痛として鎮痛薬を調整します。50歳以上にはワクチン接種も推奨されます。
単純ヘルペスウイルスによる感染で、口唇や性器に水疱や痛みを伴います。治療は抗ウイルス薬の内服や外用です。再発する場合には、予兆時に服用するPIT療法も有効です。
境界明瞭な白斑が大小様々な大きさで全身に現れる可能性があります。治療はステロイド外用が中心で、難治なケースが多いです。光線治療も有効で、当院では保険適応内の光線治療機器を導入しています。
細菌感染により、皮膚に赤みと痛みが出ます。微小な外傷や湿疹、水虫が原因のこともあります。治療は抗菌薬によるもので、患部の安静も重要です。
全身性または局所性に分類されます。全身性には内服薬、局所性には外用薬で治療します。
熱傷時はまず流水で15分程度冷却してください。適切な外用薬で治療を行います。
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